こんにちは!
木曜日担当の高松店 前川です!
皆さんは車のエンジンをかける際に「キュルキュルキュル」といった甲高いおとが鳴るのを聞いたことがないですか?
特に気温が低くなる冬場や、車体が冷えている朝一、雨の日などはこのような音がなる事が多いように感じます。
今回はそんなキュルキュル音の正体について解説していきます!
音の正体
まず結論から申しますと、このキュルキュル音の主な原因はエンジンについているファンベルトです。
ファンベルトとは、エンジンのクランクシャフトの回転から動力をとり、車を動かすのに必要なエンジンの機構(オルタネーター、ウォーターポンプ、エアコンのコンプレッサーなど)を駆動させるためのベルトのことです。
音が鳴る理由
その1「ゴムの劣化」
ひとつはゴムの経年劣化です。使い続けたベルトはプーリーとの摩擦で摩耗する他、摩擦熱やエンジンからの熱を受けてゴムが硬化していきます。
また、それほど酷使していないエンジンでも、時間とともにゴムが劣化することは避けられません。新品の時は十分に弾力性があるのでプーリーとの摩擦も保たれて滑らないのですが、硬くなれば摩擦力が低下して滑りやすくなります。それによって「キュルキュル」という連続した滑り音が起きます。
これが進行すると最後にはベルトが切れることもありえるので、ベルトそのものが寿命ですので、新品に交換するのが最善です。
もしベルトが切れてしまうと、エンジンがオーバーヒートを起こしたり、オルタネーターによる発電が出来ずエンジンが停止してしまいます。
その2「張り不足」
もうひとつはプーリーにかけられたベルトが緩み、張力が落ちるので滑りやすくなっている状態で、その原因としてはゴムが伸びたり摩耗したことでの劣化、もしくは十分にベルトの張りを持たせていないかのどちらかです。
新品のベルトでも十分に張りを持たせなければ、滑ります。どちらでもテンショナーという張りを調整する装置で張力を戻せますが、新品では無い場合は早めの交換がオススメです。
ベルトに関わらず車から異音がした場合は、車が何かしらの異常を示してくれているサインです!
放置せずに気になった場合は早めの点検をオススメします。